第174章 母娘の対峙

重厚な扉が開かれた。

先頭を切って現れたのは、目を奪うほどに艶やかな美女だった。その背後には、守護者のごとく付き従う二人の長身で端整な男たち。さらに彼らの後ろには、数え切れないほどの警備兵が控えていた。

林原家の面々の顔色が、瞬時に変わる。

彼らはただの警備員ではない。その制服を見れば、彼らが尋常ならざる地位にあることは一目瞭然だった。そんな彼らが今、鈴木七海に従い、その采配で動いている。鈴木七海が彼らと何らかの取引をしたことは明白だった。

村上は息を呑み、危うく卒倒しかけた。

彼はかつて言ったはずだ。鈴木七海は黒田星奈の娘であり、狂人だと。

国内でも指折りの名門である村上家に、...

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