第226章 少しの可能性もないのか

鈴木南は顔をしかめ、冷ややかな声で言った。

「お前たちが鈴木七海に味方して何になる? 鈴木七海はもう星辰グループの人間だぞ。我々中村グループの人間ではない」

人事部長は鼻で笑った。

「ええ、そうですとも。では、なぜ鈴木社長が中村グループの人間ではなくなったのでしょうね? 一体誰のせいでしょうか」

鈴木南は彼を鋭く睨みつけたが、返す言葉もなかった。

その時、エレベーターの扉が開き、中から松本暉が姿を現した。

鈴木七海の姿を認めると、松本暉の顔には相変わらずの偽善的で穏やかな笑みが浮かんだ。

「来るだろうとは思っていましたが、これほど早いとは」

松本暉はゆっくりと鈴木七海の前に歩...

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