第228章 交渉

数日間の調査を経て、鈴木七海は再び中村健に接触した。もう一度交渉の席に着きたかったのだ。彼が提示する条件が妥当なものである限り、彼女はすべて呑む覚悟だった。

この日、鈴木七海は再び中村健のオフィスに足を踏み入れた。

彼女は椅子に座ることもなく、彼の正面に立って単刀直入に切り出した。

「山下真衣が資産を移行していないという証拠を渡してもらうには、何を差し出せばいいの?新たな契約を結ぶこと?それとも、新開発の利用権を中村グループにも分与することかしら。あなたの要求を聞かせて」

真っ直ぐに射抜くような彼女の瞳に、中村健はその揺るぎない執着と意志の強さを見て取った。

彼はわずかに目を伏せ、...

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