第243章 代償を払う

室林繁は彼女がそこまでするとは思わず、驚いて尋ねた。

「佐藤北斗が騒ぎ立てるのを恐れないのか? お前が売ったのはあいつの持ち株だぞ」

鈴木七海はふっと笑みを浮かべた。

「もし佐藤拓実と関係をこじらせたくないなら、彼は黙って耐えるしかないわ」

「佐藤拓実も利益を重んじる人間よ。今回、佐藤北斗の個人的な行動のせいで星辰グループにまで累が及んだのだから、彼も大局を考慮せざるを得ないでしょうね」

彼女の分析は理にかなっていた。

「確かにその通りだな」

言葉が終わるか終わらないかのうちに、林原宏がオフィスのドアをノックした。彼の後ろには佐藤北斗と青崎由佳が続いている。

二人はうつむいた...

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