第255章 あなたには頼まない

鈴木七海は視線を巡らせ、保国裕基を見つめて淡々とした口調で言った。「保国さん、提携の締め切りはいつになるのかお聞きしたいです。何らかの期限は必要でしょうから」

保国裕基は腕を組み、短く答えた。「一ヶ月だ」

「一ヶ月以内に、より優れたシステムを構築した者が競り落とすことになる」

室林永子が顔を上げ、すっと眉を吊り上げて鈴木七海を睨みつけた。その声には明らかな挑発の色が滲んでいる。「鈴木七海、私とこの勝負を受けて立つ気はある?」

単純に、どちらが上か白黒つけたいのだ。

「一ヶ月。お互いの実力だけで自身のシステムを最適化し、先に完成度を高めた方が落札する」

彼女は一瞬言葉を切り、やがて...

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