第287章 少年時代の一筋の光

森下美香はしばらくの間、呆然としていた。

ややあって、ようやく彼女は口を開いた。

「政光、敏也を助けるって、同意してくれたの?」

結局のところ、それが彼女にとって一番の懸念事項だった。

白崎政光は彼女をじっと見つめ、やがて重々しい声で言った。

「ああ。俺はあいつを助けるぞ」

森下美香は口元を覆い、堪えきれないように涙をこぼした。

「ごめんなさい、政光。ごめんなさい。こんなこと、あなたに申し訳ないって分かってる。でも、どうしようもないの。敏也は私の婚約者だもの。助けないわけにはいかないわ……」

白崎政光は何も言わず、口元に笑みを浮かべたまま彼女を見つめていた。ただ、その眼差しに...

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