第330章 黒幕

毒を盛られた?

鈴木七海は一瞬呆然とし、すぐには事態を飲み込めなかった。

ここ最近、体調に異変はなかった。どうして毒など盛られるというのか。

それに、彼女の能力をもってすれば、本当に毒を盛られたのだとしたら、気づかないはずがない。

鈴木七海の考えを見透かしたように、佐藤奈須は言葉を継いだ。

「吉田陽斗の話では、その毒の成分は非常に複雑らしい。後で成分の分析レポートを出してくれるそうだ。それを見れば何の毒かわかる。俺の推測が正しければ、その毒は君のために特別に調合されたものだ。だからこそ、君も気づけなかったんだろう」

そうとしか考えられない。

鈴木七海は唇を噛み締め、俯いて自分の...

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