第332章 彼女の代わりに参加する

中村健はそれに対して曖昧な態度を保ち、続いて一枚の資本参加合意書を取り出した。

それを見た瞬間、鈴木七海は冷笑を漏らした。

「ずいぶんと用意周到ね」

やはり昔から今まで、中村健の利益第一という下劣な本性は変わっていない。

中村健は鈴木七海の皮肉には答えず、そのまま万年筆を差し出した。

鈴木七海も躊躇うことなく、合意書に直接サインした。

サインを終えれば中村健はすぐに帰ると思っていたが、彼は座ったまま鈴木七海をじっと見つめ、その眼差しにはどこか複雑な色が浮かんでいた。

その視線に居心地の悪さを感じた鈴木七海は、冷たい表情で口を開いた。

「中村社長、まだ何かご用かしら。用がないな...

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