第337章 突破口

浅海毅士は後部座席にもたれかかって目を閉じ、静かに休んでいた。その表情からは感情の起伏が一切読み取れず、口調もきわめて平坦だった。

「確かに俺は彼女を気に入っているし、手に入れるつもりだ。浅海氏と星辰グループについてだが、未来のことは誰にもわからない。もしかすると、今後俺たちは永遠のビジネスパートナーになるかもしれないな」

浅海由利子は驚愕の表情を浮かべ、口をパクパクさせたが、一言も発することができず、最後には沈黙を選んだ。

まさか兄が、鈴木七海というあの女をここまで高く評価しているとは思いもしなかった。

林原宏も鈴木七海を気に入り、兄も鈴木七海に目をかけている。確かに、鈴木七海が極...

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