第339章 誰が重要か

実のところ、最初に小林大雅から好きだと言われたとき、彼女の心は拒絶していた。

なにしろ小林大雅は林原宏の友人だ。いくらなんでも、林原宏の友人に恋愛感情を抱くことなどあり得ないと思っていたからだ。

しかし、このしばらくの間行動を共にしてきて、小林大雅は本当に優しくしてくれた。その上、彼女の性格を熟知しており、二人の相性も抜群だった。

小林大雅に心を動かされていることは否定できない。ただ、鈴木七海のことになると、どうしても心に迷いが生じてしまうのだ。

小林大雅の心の中で、いったい鈴木七海と自分のどちらが大切なのか、彼女には確信が持てなかった。

もしかすると、鈴木七海の存在など気にする必...

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