第346章 まさかの鈴木南

「七海ちゃん、俺もまだここにいるんだけど。そんなにイチャイチャされると目のやり場に困るな」

林原宏は二人のもとへ歩み寄り、佐藤奈須と視線を交わして頷き合うと、その眼差しを鈴木七海に向けた。

「聖生グループの方で少し仕事が残っているから、俺はこれで失礼するよ。京藤宏史の部下たちがいるとはいえ、病院内でも気をつけてくれ。後で俺からも人員を追加して、病院の周辺を固めさせておく。二度とあんな襲撃が起きないことを祈るよ」

言い残し、林原宏は足早に立ち去った。

鈴木七海は佐藤奈須を支えながら座らせると、身を屈めて彼の両脚の状態を確かめた。

両脚の神経は確実に回復の兆しを見せており、反射反応も以...

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