第352章 インターン生

佐藤奈須の体から伝わってくるぬくもりに触れて、鈴木七海はようやく現実に引き戻された気がした。

彼女は手を伸ばし、佐藤奈須の服の裾をきゅっと掴む。気づけば目の奥が熱くなっていた。

「じゃあ……私のために、わざわざ戻ってきてくれたの?」

佐藤奈須は答える代わりに、いっそう強く抱き締めた。

「七海ちゃん。俺は、おまえ以外のことなんてどうでもいい。もしおまえに何かあったら、俺があれこれ調べたって意味がないだろ。だからもう、俺を遠ざけるな。……本気で心配した」

鈴木七海の狙いに気づいた瞬間から、戻る道中ずっと心臓が喉までせり上がっていた。何かあっていたら――その想像だけで、足が速くなる。

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