第361章 風波再起

浅海永子はふん、と鼻を鳴らした。

べつに、けなす気にもならない。

佐藤奈須が壇上に立とうが、鈴木七海が立とうが、どちらにしたって代表するのは星辰グループだ。違いなんてある?

そのとき、記者のひとりが堪えきれず立ち上がり、佐藤奈須に公然と問いかけた。

「佐藤社長、失礼ですが――障害者の立場で、よく平然とその壇上に立てますね? この調印式は鈴木社長が出るはずだった。なのに、なぜ急にあなたに? 復帰したいから、鈴木社長をわざと押さえつけたんじゃないんですか?」

言葉はあまりにも毒々しかった。

途端、会場がざわめき、あちこちで息をのむ気配が走る。誰もが「面白くなってきた」とでも言いたげな...

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