第362章 ロボットの賭け約束

「さっきのロボット競技、みんな見たでしょう? 口先だけでどうこうって話じゃない。そもそも、あまりにおかしいんだよ」

「裏でコネ使って、仕込みの芝居を見せただけかもしれないだろ。バックの力関係なんて、誰だって知ってるし」

ざわ……ざわざわ……。

会場に再び議論の波が広がった。さっきまでの称賛とは違う。飛び交うのは、疑いの声ばかり。

壇上の佐藤奈須は眉間に深い皺を寄せ、薄い唇を一本の線に結んだまま、言葉を発しない。

彼は鈴木七海と遠目に視線を交わし、互いに悟る。

この状況で説明しても無駄だ。言い訳より、確かな証拠で叩き返すしかない。

だが、事は唐突すぎた。今この場で出せる証拠がない...

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