第363章 テスト成功

風は興奮のあまり手にしていたカメラを置くと、小川和真のもとへ駆け寄った。

小川和真が眉をつり上げる。

「ロボットに何を話しかけても、欲しい答えは返ってくる」

風は目を丸くした。

「本当? じゃあ資料の翻訳も頼める? やってくれるの?」

「当然だ。目の前で言えばいい。どの国の言語にでも訳してくれる」

風は待ちきれない様子でロボットの前へ進み、くるりと目玉を動かしてから、業界の専門用語をずらりと口にした。

「Lisa、今のをスペイン語に訳して!」

スペイン語はニッチなうえ難度も高い。本当にこのロボットが訳し切れるのか。

会場に、ふたたび疑いの空気が走る。

だが鈴木七海たちは自...

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