第366章 騒ぎを起こす鈴木南

人の口というのは恐ろしい。

この場にいる連中が一人ひとり唾を吐くだけで、佐藤拓実など簡単に溺れ死ぬだろう。

佐藤拓実は反射的に逃げ出そうとした。だがその瞬間、形勢が決したと悟った男が「どさっ」と床に膝をつき、彼のズボンの裾にしがみついた。

「佐藤社長! この件、俺は関係ないんです! 全部あいつです! あいつにやらされたんです! 契約式で騒げば十万くれるって言われて……金が欲しくてやっただけなんです!」

そう叫ぶなり、男は今度は鈴木七海のほうへ這うように移動し、頭を床に打ちつけた。

「鈴木社長! 俺が悪かった! 本当に悪かったんです! 今すぐ土下座しますから、刑務所だけは勘弁してくだ...

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