第369章 卒業演説

寒川行雄は素早く身をかわし、チンピラの腕をつかむなり、その場でへし折った。さらに横蹴り一発。もう一人を壁際へ吹き飛ばす。

悲鳴があちこちで重なり、ものの一分もしないうちに、寒川行雄は全員を地面に転がしていた。

チンピラたちは折り重なるように倒れ、呻きながら岳飛池に命乞いをする。

寒川行雄はそれを無視し、地面にうずくまっていた女のもとへ足早に向かった。

――だが、近づいて顔を見た瞬間。

寒川行雄は、その場で固まった。

「な……なんで、おまえが……!?」

鈴木南は梨花帯雨といった具合に泣きじゃくり、胸元を必死に押さえたまま、寒川行雄を見た途端、救世主でも見つけたみたいに飛びついてく...

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