第371章 希望

「……どうして、こんなことに……」

鈴木七海ははっと目を見開き、ふらりと体が揺れた。倒れかけたところを、佐藤奈須が咄嗟に手を伸ばして支える。同時に、その視線は吉田陽斗へ向いた。

「黒田星奈さんの医療チーム、まだいるんですよね。あのチームに診てもらえたら……蓮の脊髄、治る可能性はありませんか」

黒田星奈の医療チームは世界屈指だ。自分を立ち上がらせたのだから、蓮だって――そう信じたかった。

吉田陽斗はしばらく沈黙し、やがて小さく首を振った。

「君を治療したチームの医師は、世界でもトップクラスの神経外科医だ。けど蓮の損傷は君とは違う。君より重い。……正直、あの人たちでも難しいと思う」

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