第380章 美男子の計

「おまえを自由にしてやってもいい。条件は一つ。そいつが誰か話せ。話したら今すぐ国外に出してやる」

国外?

森下美香はまた、後ろ盾でもあるかのように余裕の笑みを浮かべた。

「欲しいのはそれじゃないの。欲しいのは上村愛美よ。上村愛美をあたしに渡してくれるなら、あなたが知りたいことは何でも教えてあげる。上村愛美一人で、あなたが欲しい答え一つ。損じゃないでしょ?」

森下美香が得意げに言い切った、その次の瞬間だった。

鈴木七海が脚を上げ、ためらいもなく彼女の腹を蹴り抜いた。

「ぐっ……!」

森下美香は悲鳴を上げ、腹を押さえてその場にしゃがみ込む。額には冷や汗が一気ににじんだ。

歯ぎしり...

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