第382章 婚約披露宴

グループに戻ると、佐藤奈須は鈴木七海の代わりに会議へ向かった。鈴木七海は席に着くなりパソコンを開き、江本武へメールを送る。

「中村信のほう、最近なにか動きは? 変なところはない?」

返信はすぐに届いた。

「最近は家にこもりきりで、ほとんど外に出ていません。あと二日ほどで娘の中村楓と中村陸の婚約が決まり、家でも婚約披露の席を開くようです」

使える情報だった。

現時点で彼女たちが握っている中村信の罪を裏づける材料は少ない。法の下に引きずり出すには足りず、報いを受けさせるにはなおさら足りない。

なら、集めるしかない。もっと。

鈴木七海の指が軽やかにキーを叩く。

「今回の婚約披露に入...

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