第384章 協力

「この役立たずが! 人ひとり見つけられねえのか。目ぇ腐ってんじゃねえか!」

殴られた手下は顔をこわばらせ、頬を押さえて俯いたまま、息を殺して一言も返せない。

「もう一回探せ!」

中村信が手をひらりと振る。手下が下がると、中村楓が笑みを浮かべて歩み寄ってきた。

「パパ。今日はわたしの婚約パーティーなのに、どうしてそんなに怒ってるの?」

中村楓は自分から中村信の腕に絡みつく。中村信は彼女を優しく見つめた。

「仕事のいざこざだ。陸は? どうしておまえのそばにいない」

「お手洗いよ。すぐ戻るって。それでね、パパ、相談があるの。パーティーが終わったら陸と海外旅行に行きたいんだけど、いい?...

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