第392章 身近な人に気をつけろ

鈴木七海は、目の前に最初から織り上げられていたかのような巨大な網がある――そんな感覚に囚われていた。気づけば自分はその網の中に落ちているのに、糸の端緒さえ掴めない。

わからないことほど、怖いものはない。

「鈴木七海……俺たちは、もう目をつけられてる。相手が誰かはわからない。裏でずっと探ってきたのに、逆に嵌められて……部隊を離れる羽目になった」

「時間がない。いいか、何があっても覚えておけ。周りの人間を信じるな。そいつらは……偽物かもしれない」

ブツン――。

画面が唐突に暗転した。

鈴木七海はソファの前で、しばらくの間、呼吸の仕方すら忘れていた。

松坂利之の言葉は、いったいどうい...

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