第399章 上村愛美の手配

白崎政光と白崎敏也は、まだ言い争っていた。

塩浦正美は近づかず、物陰からその様子を記録する。すぐに動画を鈴木七海へ転送した。

受け取った鈴木七海は、即座に腑に落ちる。

今回の上村愛美の失踪は、白崎政光が発狂したからでも、同業者の悪質な足の引っ張りでもない。

白崎敏也が手違いで、妊娠中の上村愛美を縛り上げ、いまや愛美に執着しきっている白崎政光を脅す材料にしようとしていたのだ。

上村愛美はまたしても、何の罪もなく、あの一家の内輪揉めに巻き込まれた。

鈴木七海の胸の奥が、冷たく沈む。白崎政光も白崎敏也も——愛美ちゃんに起きたことの責任からは逃げられない。

口では「後悔している」と言い...

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