第403章 犯罪の証拠

プライベートルームでは、中村信高が上機嫌にグラスを掲げていた。

席に着く面々はそれぞれ腹の内を隠し、顔には判で押したような朗らかな笑みを貼りつけている。

中村信は冗談めかして言った。

「林原社長、本日は光栄です。正直、聖生グループを選ばれているのは……林原社長にはもったいないと、ずっと思ってましてね」

そして間を置かず、さらりと本題を差し込む。

「うちの松本暉展と、組む気はありませんか」

向かいの林原社長は慎重な態度を崩さない。だが言葉尻は艶を含み、きっぱりと断りもしなかった。

結局のところ、最後に勝つ側にだけ乗りたい。今はまだ、様子見だ。

相手の迷いを中村信は見抜いていたが...

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