第407章 賀数安紀を見つける

上村愛美はいま塩浦正美の家に身を寄せている。だからこそ、あまり塩浦正美に迷惑をかけるのは気が引けるはずだ。

今回、鈴木七海が様子を見に来たのも、愛美の体調を確かめるためだった。ほかに言い出せない悩みがないか、塩浦正美には頼みにくい要望がないか――そこまで含めての見舞いである。

塩浦正美と上村愛美が住む部屋のある建物の下まで来たところで、七海の足がふっと止まった。眉をひそめ、階下で向かい合う二人の男へ視線を向ける。

白崎政光、また来たのか。

一度、警告したはずだ。このタイミングで白崎敏也に向かわず、わざわざ愛美に絡みに来て……いったい何の意味がある。

苛立ちが胸の内で膨らみ、ついでに...

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