第413章 黒田星奈はもう狂ってしまった

佐藤奈須を追っていた人間――その正体は、黒田星奈である可能性が限りなく高い。

そう結論づけた瞬間、鈴木七海の胸に湧き上がったのは怒りだけじゃなかった。自分でも言葉にできない、底のほうが冷えていくような深い失望。

黒田星奈に、期待なんて最初からしていない。

それでも――ここまでやるとは思わなかった。

まず暴力で脅し、自分を西南軍区から追い出した。七海が去ったあと、今度は佐藤奈須にまで手を伸ばす。暗殺未遂。

もう、正気の沙汰じゃない。黒田星奈は完全に取り憑かれている。

七海は佐藤奈須の制止も聞かず、すぐさま黒田星奈に電話をかけた。

だが、何度かけても――繋がらない。

「偶然じゃな...

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