第418章 松本暉の条件

松本暉は、協業が待ちきれないとでも言いたげだった。

にこにこと目を細め、鈴木七海と佐藤奈須のかすかな警戒をものともせず、用意してきた契約書を鈴木七海の目の前へすっと置く。

「ぼくがどうしても鈴木さんと組みたいのはね、鈴木さん個人を高く買っているからなんだ」

そして、言い添えるように続けた。

「だから、契約を成立させるには……もう一つ、条件がある」

ふっと間を置き、侵すような視線が鈴木七海に突き刺さる。

「この案件の主管責任者は、君がやれ」

「私が責任者?」

鈴木七海は眉間に皺を寄せ、即座に切り返した。

「ありふれた案件程度で、私が直々に動く理由にはなりません。納得できる説明...

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