第423章 私腹を肥やした証拠

鈴木七海は帰社する途中、その知らせを耳にした瞬間、出発前の松本暉の妙な振る舞いが脳裏をよぎった。

胸の底がすうっと冷える。――これは、松本暉のもう一つの罠だ。

「ちゃんと説明して。どういうこと?」

電話口の山下真衣が慌てて答える。

「今回の案件を担当しているチームが、さっき急に警告を受けました。重要資料が外部に流出した可能性がある、すぐに手を打てって」

「それで松本暉のほうが、合作に内通者がいるって言い張ってます」

鈴木七海は即座に切り返した。

「なんで内通者だって断言できるの?」

「松本暉いわく、その資料は厳重に管理してて、ずっと彼のオフィスに置いてあった。部外者は入れない...

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