第424章 鈴木南の行方

鈴木七海が資料を盗んだ――そんな噂が流れ始めてからというもの。

松本暉の側は聖生グループを執拗に追い回し、やりたい放題だった。

だが、松本暉の横領の証拠を握っている鈴木七海は、そんな連中に付き合う気はない。

彼女は証拠を持って、直接松本暉のもとへ乗り込んだ。

「これは……?」

まだ自分が弱みを掴まれているとも知らず、松本暉は勝ち誇った笑みを浮かべたまま、鈴木七海に鷹揚に言う。

「前にも言ったでしょう。鈴木さんは心配しなくていい。この件はあなたを信じます。うちの資料を盗むような人じゃない」

「安心して。聖生グループとの協力関係も、これまで通り続けますから」

「……ふん」

鈴木...

ログインして続きを読む