第440章 借刀殺人

上村愛美との通話を切ったあと、鈴木七海は白崎政光を通した。

「正直、来ないと思ってたわ。あなたが、わたしに会いたがるなんて」

白崎政光は自嘲気味に口元を歪める。

「だって……君、ずっと俺のこと嫌ってるだろ。今回の件も、手を貸してくれるとは思わなかった」

「手を貸すって、まだ決めたわけじゃないです」

鈴木七海は淡々と言い切り、続けて釘を刺す。

「たとえわたしが動いても、それで上村愛美があなたを許すとは限らない。……期待しないほうがいい」

「分かってる」

落ち込んだ表情。苦い笑みだけは崩さず、平静を装っている。

上村愛美が二度と自分を許さない。その現実を、すでに飲み込んでいる―...

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