第448章 ノヴァ・スフィア・グループの崩壊

松坂利之ほど黒田星奈の偏執を知る者はいない。

鈴木七海を脅すためなら、毒を盛るくらい平然とやってのける。そういう女だ。

松坂利之はすぐさま鈴木七海に連絡を取り、前置きもなく切り込んだ。

「体の具合はどうだ。神医、返したほうがいいか?」

「今のところは大丈夫」鈴木七海はくすっと笑う。

相手は西南軍区にいて、危険ゆえ半ば隔離されたような状況のはず。それでも、ここまで読み切ってくるとは。

「あなたのそばにいるほうが、先生もやりやすいでしょうしね。こちらは大事ありません」

そう言いながら、鈴木七海は山下真衣が口にしていた“推測”を思い出す。

会話の裏で、松坂利之の顔立ちをそっと観察し...

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