第449章 白崎敏也、追い詰められてやけになる

この件で〝身代わり〟にされる筆頭は、白崎政光だった。

白崎敏也は部下に命じ、白崎政光の最近の足取りを洗わせた。

結果は拍子抜けするほど地味だった。職場と家の往復、それだけ。ここ最近は妙な動きもなく、鈴木七海にまとわりついて上村愛美に会わせろと騒ぐことさえ、ぱったり途絶えている。

「あり得ないわね」

白崎敏也は鼻で笑った。

「白崎政光は狂犬よ。あれが、そんな簡単に愛美を手放すはずがない」

視線が一つの別荘へと吸い寄せられる。

調べによれば、白崎政光は最近、会社の次にその別荘へ通っているらしい。名義は佐藤奈須。外向きには〝酒で憂さ晴らし〟だの〝集まり〟だの言えるだろう。

だが、白...

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