第456章 子どもの存在

佐藤奈須と鈴木七海は、ほとんど同時に同じ場所を思い浮かべた。

古屋敷だ。

もし黒田星奈に、どうしても行かなくてはならない場所があるとしたら。

その中に、あそこが含まれていないはずがない。

とりわけ、あの女が自ら島の外へ出てきた以上、鈴木七海が黒田星奈を捜し出す好機を見逃すはずもなかった。

「今すぐ行きましょう」

二人は視線を交わし、鈴木七海はその場で立ち上がる。

「でも、その体で……」

明らかに不安を隠せない佐藤奈須は、彼女を引き留めるようにして言った。

「俺が行けばいい。ちょうど賀数先生も戻ってきたんだし、おまえは病院で大人しく治療を待ってろ」

「まだ、毎日発作が起きる...

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