第461章 中村健が帰ってきた

半刻前まで紙醉金迷だった宴席が、突如として背筋の凍るような“捕り物”へと変わった。

その場にいたのは、みな商売人だ。

誰もが叩けば埃のひとつやふたつ出る。——そういう連中ばかり。

瞬く間に空気が張りつめ、誰もが顔色を変えた。次は自分が高多社長の後を追う番なのではないか、と。

だが、軍が高多社長を連行したあと、会場はすぐに封鎖され、残った客は事情聴取だけで解放された。ひとまず、それで終わり——。

ようやく人々が息をついた、その裏で。

鈴木七海は暗がりに身を潜め、じっと様子を観察していた。

少し考え、目立たない普段着に着替えて、通りすがりを装う。

摘発の真っ最中の会所を見て、わざ...

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