第464章 薬を盛られた

今の研究室には誰もいない。

残っているのは佐藤奈須と鈴木七海、ただ二人だけ。

つまり――さっき突然、空気に混じったあの匂いは、狙い撃ちだった。

そして、その薬の作用が何かなんて……。

体の奥からじわじわとせり上がってくる熱に、二人は黙って歯を食いしばり、同時に理解してしまう。

視界がぐらぐらと滲み、ほどなくして意識がぷつりと途切れた。

鈴木七海が目を覚ますと、衣服は乱れ、佐藤奈須と寄り添うように倒れていた。

佐藤奈須も上半身は裸で、鈴木七海をきつく抱き寄せている。

鈴木七海の身じろぎに合わせるように佐藤奈須も目を開けた。二人の頬には、まだ熱の名残が赤く残っている。

肌に残る...

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