第466章 欲をかくべきではない

聖生グループの税務問題が、ついに表沙汰になった。

鈴木七海は、力ずくで口を塞ぐなど不可能だと最初から理解していた。だから狙いは一つ。はじめから当局と連携し、会社として原因究明を約束すること。

あとは、会社が真相を洗い出しさえすればいい。

そうすれば、聖生グループに着せられた汚名は落とせる――はずだった。

だが、鈴木七海が動くよりも早く、背後に鈴木七海だけを狙い撃ちする見えない大きな手でもあるかのように、包囲網が一気に締まっていく。

ネット上の世論は、雨後の筍のように次々と湧き出た。

論点は一つに収束している。聖生グループの資金問題。

聖生グループと鈴木七海を糾弾する空気を先導し...

ログインして続きを読む