第467章 世論の反転

吉川課長は、みじめな事情でも並べ立てれば、あるいはこの場を切り抜けられるかもしれない――そんな甘い期待を抱いていた。

だが、鈴木七海はとっくに、吉川課長の身辺を根こそぎ洗い上げていた。

相手の父親がろくでなしだということも。

金はすべて父親の治療費に消えた、というあの言い分が真っ赤な嘘だということも。

実際には、いくらかの金を払って父親を老人ホームへ送り込み、そこで死を待たせていただけだった。

そして肝心の大半の金は――

鈴木七海でさえ唖然とした。まさかその金を、博打につぎ込んでいたとは。

今となっては、その金もほとんど溶けている。追いかけたところで取り戻せない。

たとえ腹い...

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