第474章 鈴木七海失踪

黒田蓮のひと言に、鈴木七海は雷に打たれたみたいに固まった。

信じられず、もう一度確かめる。

「……何を、聞いたの?」

けれど黒田蓮の態度は揺るがない。

佐藤奈須が賀数安纪に――七海に悟られないように、必ず子どもを堕ろさせろ――そう命じていた言葉を、確かに聞いたのだ。

だから今さら口にしても、問題だとは思わない。

むしろ鈴木七海に腹立たしげに言う。

「妊娠みたいな大事なこと、なんでおれに一言も言わねえんだよ。しかも、もしおれが聞いてなかったら……」

もし自分が、佐藤奈須の腹の底を聞き取っていなかったら。

鈴木七海がどれほど傷ついたか分からない。

黒田蓮は急に責任感に火がつい...

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