第479章 謎の実験室

鈴木七海は村上明慶の部屋、その窓の外で足を止め、静かにその光景を見つめていた。

室内の黒田星奈が、何かを感じ取ったように身じろぎする。

彼女もふいに振り返り、ちょうど鈴木七海の視線とぶつかった。

四目が合う。黒田星奈は、唐突に笑った。

鈴木七海が自分の手の内に落ちたことが、よほど痛快なのだろう。

鈴木七海は相手にせず、ただ訊く。

「明慶は、いつ目を覚ますの?」

「すぐよ」黒田星奈は微笑んだ。「その気になれば、明慶はいつでも起きるわ。あなたも……待ち遠しいんでしょう?」

鈴木七海は肯定も否定もしない。

黒田星奈がいくら取り繕っても、視線がときおり自分の下腹部へ落ちるのを、鈴木...

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