第482章 再び実験室に入る

三人はほどなく、研究所の非常口へ辿り着いた。

鈴木七海が連れて来られた、あの密閉扉だ。

この扉を出れば、また陽の下に戻れる。二人は脱出に成功し、もう誰かに命運を握られるような危険に怯えずに済む。

鈴木七海と上村愛美は同時に息を吐き、助かったという実感のまま目を合わせた。

二人は足早に村上佳行の背を追い、彼がいとも簡単に、鉄壁に見えた扉を開けるのをその目で見届ける。

重々しい扉が、どん、と低い音を立てて開いた。動きは驚くほど滑らかだった。

村上佳行は外へ踏み出さない。外界をひどく避けるように、ぎりぎりのところで足を止める。

ただ体をずらし、自分の前に通り道を作った。

鈴木七海た...

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