第505章 合意に達する

やがて病室では、二人がそろって視線を逸らした。

「……いったん、落ち着こう」

鈴木七海は言った。

「最初にあんなやり方をしたのは私だもの。あなたが私と子どものことを心配するように仕向けた。そこは……私が悪かった」

「でも、それがあなたが自分を危険にさらす理由にはならないわ。もしそれが私への仕返しで、私に『間違ってた』って思い知らせるためだったとしても……なおさら、自分を傷つけるなんておかしい」

佐藤奈須が、ふっと笑う。

「おまえはやっていいのに、俺はダメってか?」

嫌味ったらしい口調が続く。

結局、鈴木七海はため息をつき、白旗を上げた。

「わかったわよ。……もう二度と、ああ...

ログインして続きを読む