第507章 病院へ再び送り返す

賀数安紀はひどく腹を立てていた。

神医を名乗る身として、いちばん嫌いなのは診療の場を荒らされることだ。なのに今度は、自分の患者がその場から消えた。治療を続けたくても、手の打ちようがない。

賀数安紀がこのまま引き下がれるはずもなく、鈴木七海に不満をぶつけた。

「今の回復は見た目だけだぞ。黒田蓮がやられたのは脊椎だ。しかも脚は骨折で、一本丸ごとだ」

「再検査はだいたい終わった。ここから必要なのは長期の療養と回復だ。さもないと後遺症が残る。雨が続く日なんか、治りきってなかった頃よりひどく痛むようになる」

鈴木七海は話を聞き、賀数安紀が怒る理由をようやく飲み込んだ。

彼は黒田蓮を案じてい...

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