第408章 黒田蓮を拒絶する

鈴木七海は扉を閉めると、不蓮の切実な期待を含んだ視線を受け止めながら尋ねた。

「体の具合はどう? まだ痛む?」

「だいぶマシ」

黒田蓮は鈴木七海に甘えるように笑って言う。

「姉ちゃんが助けてくれたおかげだよ。じゃなきゃ母さん、俺を海外に放り出すつもりだった」

「もう子どもじゃないんだから、家の仕事も少しは覚えなさい。海外で学ぶのも悪くないわ」

鈴木七海は微笑み、黒田蓮の検査結果に目を落とした。

賀数安紀がついさっき行った精密検査。数値は悪くない。

七海は小さくうなずき、それ以上は踏み込まずにため息をついた。

「今日はね、用があって来たの」

目に見えて、黒田蓮の目から光が引...

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