第509章 中村グループの支配権を手に入れる

株主総会。会場には張りつめた空気が漂っていた。

鈴木七海は自信に満ちている。

ここへ来る前に、彼女は中村健と自分がそれぞれ握っている持株比率をきっちり計算してきた。さらに黒田蓮から譲り受けた分も上乗せすれば、今回は確実に中村健を上回れる――そう踏んでいた。

今回に限っては、鈴木七海が優位。そう思っていた。

総会は粛々と進行している。

鈴木七海は遠目に中村健の表情をうかがった。ところが、相手は妙に落ち着き払っている。その様子に、彼女は思わず眉をひそめた。

まだ何か、切り札を隠しているのか。

その疑念が現実になったのは、まさにこの瞬間だった。

中村健側の持株比率が、ふいに跳ね上が...

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