第517章 姉妹の冷戦

鈴木七海は白崎范明の本当の身元を持ち出し、白崎政光が自分にほんのわずかでも情があるのか探ろうとした。

「だって、あの子はあなたの妹――」

「鈴木社長、勘違いしてるな」

ところが鈴木七海が言い終える前に、白崎政光は考える間もなく否定してみせた。

ソファにゆったりと身を預け、指を組んだまま鈴木七海へ視線を向ける。

「これは俺の家の話だ。余計な口は出すな。首を突っ込みすぎても、あんたに得はないぞ」

鈴木七海は眉をひそめた。まさか、ここまで用意周到だとは。

――この男、こちらが何を言うつもりか最初から分かっていたみたい。

しかも、いまの白崎政光の一歩も譲らない態度。さっきの自分の言い...

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