第523章 白崎範明が家産争いに関与する

鈴木七海の言葉は、あまりにも唐突だった。

その場にいた全員が一瞬固まる。浅海永子でさえ、信じがたいという顔で言った。

「でも……それは危ないです……」

「危ないから、やらないの?」

鈴木七海は畳みかける。

「それに、危ないって言うなら、いま一番危ないのは白崎政光じゃない? 隠れ続けたって、いつまで逃げ切れるの」

語尾が強くなるほど、彼女の芯も硬くなる。ふっと笑って続けた。

「白崎家の会社は、もともと白崎政光の私物じゃない。あなたがこのまま姿を消したら、競う相手がいなくなる。あいつ、どれだけ胸を撫で下ろすと思う?」

「でも……」

浅海永子はまだ迷っていた。心配そうな視線が、病...

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