第108章

「お話はすべて記録しました。真偽のほどは、これから捜査いたします」

「ええ、本当のことよ。私の車にはドライブレコーダーが付いているもの」

 水無瀬柚季は、わずかに目を見開いた。

 目の前で、鴉城咲夜が車載カメラの記録媒体を取り出すのを、ただ見ていることしかできない。

 そこには確かに、ある映像が残されていた。

 鴉城咲夜の車が路肩に停まり、祖母が道端の石に腰掛けている光景だ。

 鴉城咲夜が祖母を車に乗せて走り去るまでの過程は、彼女の証言と完全に一致していた。

 一方、鷺沢家からも防犯カメラの映像が提出された。

 それは庭園を映したもので、使用人が祖母に付き添って階下へ降り、庭...

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