第197章

雨宮澪はすでに泥酔しており、道端で酒乱の様相を呈していた。

 口の中で何かをブツブツと呟きながら、ひたすら罵倒を続けている。

「バカ野郎、最低、クソ野郎! 女の写真なんか隠し持ちやがって!」

 隣でそれを聞いていた水無瀬柚季は、呆れ果てていた。

「私の前で罵っても仕方ないでしょう? 椎葉櫂が来たら本人に言いなさいよ」

「本人に言ってやるわよ!」

 しかし、いざ椎葉櫂が到着すると、雨宮澪はピタリと口を閉ざしてしまった。

 ただ冷ややかな顔をして、彼を無視している。

 事情を知らない者が見れば、酔っていないと勘違いするほどだ。

 だが、歩き出した途端に千鳥足でS字を描き始め、泥...

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