第202章

水無瀬柚季はそっと部屋を出て、オフィスの外に若い娘がいるのを目にした。

 娘は興味深そうに、きょろきょろと辺りを見回している。

 水無瀬柚季は車椅子を進め、声をかけた。

「どなたかお探しですか?」

「あ、はい。叢雲さんを探しているんです。叢雲音さんを」

「私ですが」

 それを聞くと、娘はパッと表情を輝かせ、勢いよく手を差し出してきた。

「初めまして、叢雲さん! 私、遥子って言います。椎葉社長から派遣された生活アシスタントです! これからここで働きます。料理も掃除もお任せください。それに編集の経験もあるので、お仕事のサポートもバッチリです!」

 言いながら、彼女は健康診断書やら...

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