第217章

社内は朝から、妙な熱気に包まれていた。

 水無瀬柚季と叢雲柚斗が、二人連れ立って出社してきたからだ。

 美男美女のカップルとくれば、周囲が誤解しないはずがない。

 水無瀬柚季は、それを隠すことなく堂々と認めた。

「彼が、私の恋人なの」

 その一言で、オフィスは沸き立った。

「ええっ、嘘! 叢雲さんに恋人がいたなんて! しかもすごくイケメンじゃないですか、お似合いすぎます!」

「昨日の飲み会でみんなが出かけた時、なんとなくそんな気はしてたんですよ」

「残念、私飲み会行けなかったのに……。でも、今日知れてよかったわ。で、いつ結婚するんですか? その時はご祝儀弾みますからね」

「...

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